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オートバイ用エアバッグ

2009-10-27

戦争は太古から地球でたくさんの命を奪ってきました。弾丸が身体に命中すればよくて大怪我、たいていは命を落としてしまいます。
兵器は進歩しジェット機が飛び交うようになりましたが、戦場で最も革命的な発明だったのが『防弾チョッキ』だったそうです。40年前のベトナム戦争では、ヘルメットの進歩とともに『防弾チョッキ』を着用した兵士の生存率が驚異的に高まったそうです。


さてオートバイの世界ですが、日本でもほんの数十年前まではヘルメットの着用義務がありませんでした。ところがオートバイの性能向上により速度も上がり、頭部損傷による交通死亡事故が激増したため道路交通法で乗車用ヘルメットの着用義務が定められました。
今ではヘルメット未着用の方はまず見かけないほど、普及が徹底しています。

オートバイ死亡事故の損傷部位別の統計は、
頭部47%、胸部26%、腹部10%、頸部8%、腰部4%という順で続きます(※警視庁発表統計に基づく)。ヘルメットはほぼ完全普及していますから、頭部47%という数字を下げるのは難しいのですが、頭部以外をプロテクトする事で救われる命が増えると私たちは考えています。


写真は「無限電光」というメーカーさんが開発し市販されている『二輪車用着用型エアバッグ』です。弊社でも導入に向けた積極的なテストを続けています。
ベスト型のエアバックで、By-Qのブルゾンの上から着用しています。
p20091027-1.jpg
胸部の内側には硬質プラスチック製のプロテクターがセットされ、炭酸ガスの小型ボンベも装着されています。かなりの重さです。写真では分りにくいのですが、ボンベ部分からストラップが伸びていて、オートバイの車体と接続します。
事故が発生してライダーが宙へ投げ出されるとストラップが抜けて、炭酸ボンベからガスが噴出dashしてバッグが膨らむ仕組みです。

室内でテスト中の所を撮影cameraしました。作動後の様子で、ベスト全体が膨らみ更に頸部の後ろ側も気室が膨らみガードされています。事故発生から完全膨張まで0.5秒です。
p20091027-2.jpg
写真のモデルは少し苦しそうな表情ですが、膨張すると本当に痛いほど身体が締め付けられます。だから安心なのかもしれません。実はバイク用だけでなく、乗馬用horseも販売されています。

市販価格は4万円前後とまだまだ高価で、気軽に着用するにしては少し重いです。By-Qも普及させるまでにいくつか壁があり、ゆっくりと進めていきます。でも、万が一の緊急事態にはかなりの効果を発揮すると思われます。
エアバックを着用しないにしても『胸部プロテクター』『脊椎プロテクター』は絶対に着用したほうが良いと私たちは思っています。こちらでしたら市販価格も1万円前後です。

600キロ以上走る日もありますが無事故が当たり前、安全運転がプロの証です。でも万に一つの可能性には備えるべきとも考えます。四輪車は安全設備がどんどん進化しています。

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