日本では三度目の鉄道ブームが訪れているそうです。女性の鉄道ファンも増えているようで「鉄子」という言葉も生まれました。
By-Qでも「鉄」人間が多く在籍しています。基本はオートバイを生業としていますが、状況によって「鉄路」の配送手段を古くからご提供しており、By-Qの伝統となっています。
オートバイで走るか、荷物を持ち電車へ乗り込むか、25年の歴史で蓄積されたノウハウは相当な量なのですが、良質サービスを生み出す原動力の一つが「鉄」な人々なのです。
東京から九州などといった長距離大至急のご注文から、都心エリアをレール上で移動し配送するパターンまで、バラエティに富んでいます。
都心部なら電車移動よりオートバイの方が圧倒的に早いようなイメージがありますが、ベテラン「電車ライダー」は全く遜色なく、時には上回るスピードで配達を完了させます。
秘密がいくつかあるようです。
電車のスピードは変えられませんから、タイムアップの秘密は以下の通りなのだそうです。
1.都心部の地理知識。お客様のビルから最寄り駅まで位置関係の把握。
2.徒歩で移動する時の速度。
3.交通網の完全把握。乗換えに時間を要する駅はパスし、一般人から見ると一見して遠回りなルートを選択する場合も。
4.地下鉄駅の膨大な数の出入り口を把握。
5.電車の連結車両と出口や乗換え位置関係の把握。
発車ぎりぎりで滑り込み乗車、瞬時に目的駅での出口位置を考え最も近い車両へ移動し、迷路のような駅構内でお届け先に最も近い出口を選ぶ。
もはや職人芸です。
オートバイが駐車する場所を探してこずっている傍らを、悠々と徒歩で通り過ぎる光景を見かける事もあります。
駅からお客様まで、とても距離がある場合はもちろんバイクが早いです。その切り分けを助けているのがBy-Qのコンピューターシステムです。
1日何千件のご注文を、駅とお客様の相関位置を計算して「バイクライダー」「電車ライダー」の区別を処理しています。
「電車ライダー」にまつわるエピソードはお伝えできないほどの数があります。カテゴリー「2.鉄道」では色々とご紹介してまいります。
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この記事を書き終える直前、近くのデスクに座る社員が『東京の世田谷区から成田空港第一旅客ターミナルまで大急ぎのお届け』というご注文の応対を開始しました。
お荷物の内容は「パスポート」
搭乗手続きのリミットまであと2時間弱です。
道路交通情報を表示するモニターは、首都高速道路のほとんどの路線が大渋滞を示す赤色です。
間に合うのか・・・。受話器向こうのご依頼主はかなり切迫された様子のようです。
渋滞を考えて「電車ライダー」と「バイクライダー」のリレーをするか。
結局、担当ライダーさんと打ち合わせの結果、バイクで走りきることにしました。関わったスタッフ全員が気を揉みましたが、タイムリミット十数分前に無事パスポートをお引渡しできました。
明日から大型連休。皆様もお怪我ないようエンジョイなさってください。