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おとなり韓国のバイク便事情

2010-12-09

先日、韓国のバイク便「クイックコール社」(同社WEBサイトへのリンク)の社員さんがご来社されました。お迎えの時、勇気を出し「あ、あんにょんはせよ」と挨拶しましたが、「こんにちは!」と流暢に返されてしまい赤面です。

来年から新社長、という30代の若い幹部さん、立派なプレゼン&ディスカッション資料を持参されました。資料のできばえや製本の仕方など、広告代理店製?と思えるほどの立派な物で、大変勉強になります。

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韓国でも「バイク便」の仕組みは以前からありましたが、フリーランスのライダーがさまざまな運送会社から仕事を受け配送しています。
バイクは日本のようなトランクを搭載せず、かつての「ふとん屋さん」ようにキャリアに山のような荷物を積むそうです。
バイクはヤマハのマジェスティが大人気との事で、大排気量のスーパースポーツも使われます。

クイックコール社は韓国では唯一、専属のライダーと統一したユニフォームやトランクを装着し「日本式」で事業を行っています。
以前から何度も来日し、街中のバイク便ライダーから送り状をもらったりしながら研究し、今のビジネスモデルを構築したそうです。

ライダー数は350~400名、首都圏に14の支店を持ち全国ネットワークも確立。
取引顧客は現代、大宇、LGグループといった大企業も含まれている。
資本金25億ウォン(1億7500万JPYEN)、今年の月間平均売上は4億5千万ウォン(3150万JPYEN)、立派な内容です。
私達はご料金を現金orご請求書扱いで頂戴しますが、韓国ではクレジットカード比率がかなり多く、ライダー全員が決済端末を装備しています。これは当社でも参考にしなければ、と感じました。
顧客に荷物のサイズをいくら説明しても制限を守って頂けず、2メートル近いパイプなどザラなそうです。皆、なんとか運んでいるそうですが日本では道路交通法が許しません。

コールセンターや配車システムは、日本と同様に完全IT化されています。
インターネット経由で韓国本社と接続しシステムのデモを見せて頂きましたが、相当な作りこみがなされ高機能な事はなんとなく分かりました。ライダーは歩合制という事で、各自の売り上げを閲覧する画面も見せて頂きました。高収入なライダーは一カ月に日本円で50万円以上受け取るようです。
受付オペレーター各自のデスクには小さい鏡を置いているそうです。電話業務でも「笑顔」が大切、日本と同じですねー。
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数時間のコミュニケーションでしたが、弊社の社員でネイティブハングルな者がおり助かりました。日本語、英語、中国語、韓国語4カ国堪能で、外国のお客様からのご注文はいつも大活躍です。

とても勉強熱心で聡明な幹部さんで、その知識や熱意に感心しました。
「韓国でも景気が後退し、荷物を単純に運ぶだけでは生き残れないと思い、今回はヒントを得るためお邪魔しました。」という事でしたが、我々の方があおられ気味で負けてられない、と強く思った次第です。
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